∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬                 Le Theier                            〜 Tea Mail Vol.12〜                  by La melangee              Ж●Ж●Ж http://www.melangee.com Ж●Ж●Ж              <2005/6/13号>         … メランジェよりメルマガをお届けします … ∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬  みなさま、こんにちは。今年は例年より肌寒いひが多い6月のスタートとな りました。不安定な気候の中で木々の緑が鮮やかに茂り賀茂川沿いの小道が美 しい京都よりメルマガです。    いかがお過ごしでしょうか?京都のお茶専門店、ラ・メランジェです。  毎回いろいろなお茶の紹介以外に、お茶にまつわる楽しいお話や、  世界各国の喫茶文化についてお届けしています。今回は、5月20日から訪 れたイタリアのトスカーナのオリーブオイルの訪問記とダージリンのセカンド ・フラッシュ入荷のお知らせをご報告をさせていただきます。  詳しくはHP をご覧くださいね!   http://www.melangee.com/catalog/season.html ********************************************************************** 近況のご報告 **********************************************************************  2005年5月10年ぶりにオリーブオイルの産地、フィレンツェの郊外のカルミ ジャーの村に出かけてきました。   ここ10年毎年12月に新鮮な取れたてのオリーブオイルを航空便で取り寄 せて高評いただいております。  しかし残念ながらたくさんの方にお分けすることが出来ません。予約だけで ほとんど売切れてしまう状況で店頭には10日前後しか並びません。短いとき ですとほんの2〜3日でなくなる事もしばしばあります。使った方が翌年多く 発注してくださる、中には美味しいと友人にプレゼントしてくださり、頂いた 方から翌年直接注文を頂くという現象で毎年多く注文をするのですが足りませ ん。そこで今年こそ、生産量が少なくて確保できないオイルの輸入量をもうす こし確保したくてオリーブの花が咲くこの5月に訪問することにしました。    これにはもうひとつ訳があります。2年お客様の問い合わせがあり気になっ ていたボトルの下に白いものが沈殿物です。みなさん長年続けて使ってくださ っているので電話や店頭で質問を受けます。気候の問題で植物的な問題なのか どうしてここ2年急に沈殿物がおおいのか私自身も気になっていたのでお茶と 同じく気になることはまず現場で見て聞くというメランジェ的に現地に出かけ ることにしました。  久しぶりのフィレンッェにローマから列車で出かけました。駅にボナコッシ (Bonacossi)伯爵の6番目(7人お子さんがいられます) Beatriceさんが車で 迎えに来てくれました。メランジェで1995年6月にハーブを訪ねて『フラ ンスのプロヴァンスとイタリアのトスカーナ』を訪ねてというツアーで8名の 方たちと訪れていらい10年ぶりの訪問です。このツアーで初めて美味しいと 思うオリーブオイルを口にしていらい10回みんなで共同購入の形で輸入が始 まり今に至っています。久しぶりの田園風景の自然が変わっていないので感激  しながら車で40分程度のドライブを楽しみました。この伯爵家のすばらし い邸宅の建物も昔のままでした。  昨年2004年にCARMIGNANO 1200年の記念パーティを開かれたほどこ の土地は早くからワインとオリーブオイルが作られていたそうです。詳しい旅 のお知らせはオーナーのお茶の旅『お茶紀行』に近くUPさせていただきますの でお楽しみに! 今日はHPでご紹介しておりますこの伯爵家の歴史、ワインの お話、最後にオリーブ  オイルのお話の翻訳を掲載させていただきます。  今年は900本予約確保いたしましたので昨年720本より180本多く入 荷いたします。ただ今買っていただいている会員が200名近くいられますの で1人1本増えると200本直ぐにオーバーします。いますでに昨年購入できなかっ たお客様の予約が入っておりますのではじめての方はまだオリーブの実どころ か花の時期ですが予約お受けいたしますのでご連絡または、HPの「馬可波羅倶 楽部」よりお入りいただいてご予約下さい。  では近々お茶紀行で写真をUPしますのでお楽しみに!  --------------------------------------------- Capezzana History カペッツァーナ・ワイン  カペッツァーナエステートは、フィレンツェの近く、プラトーのカルミグナーノ地区に古くからある農園です。 この地区で発見されたエトルリア人の遺跡からワインピッチャーが発掘されており、ローマ時代以前の今から 3000年ほど前には、ワインのぶどうを栽培していたことが分かっています。  ワイン作りについての一番古い文書は、1200前の賃貸契約書にあり、原本はフィレンツェの政府文書保管庫 にあります。聖ピーター教会は、カペッツァーナにぶどう園と森林地とオリーブ園を与え、その見かえりとしてワインと 収穫したオリーブの半分を受け取り、さらに豚と労働奉仕もカペッツァーナから受けていました。カルミグナーノ (carmignano)ワインについての最初の文書は、プラトーの有名な資料館に保存されています。文書によると マリオ・ダティーニ氏が、1936年12月8日、トラック15台分ものカルミグナーノワインを、市価の4倍もの値段で購 入したそうです。1716年、メディチ家のコジモ大公が、ワインの製造、品質、貿易の管理、および偽物ワインの取 り締まりに関する法令を定めると発表しました。この法令はフランスワインのAOC(原産地呼称統制)より150年も 前に先駆けて制定されました。カルミグナーノは名誉なことに、4つのDOC地区の一つとして大公から選ばれました。  その当時トスカーナの大公達は、Barco Reale Wallに囲まれた広大な土地を所有していました。その土地には、 ワイン産地の大部分とモンタルバーノの頂上までの森林地が含まれ、さらに反対側は、ヴィンチ(レオナルドダビンチの 生地)まで広がっていました。 カペッツァーナとその伝統  現存する建物は、史書によると16世紀にはあったようですが、素晴らしいワインを作っているという以外は、ほとんど 知られていません。この屋敷は、コンティーニ伯爵と結婚したメディチ家の親族のために建てられたものです。その屋敷 が、遺贈されていきながら、現在ワイン園を家族経営しているボナコッシ家に渡りました。ボナコッシ家のフィリッポは作  物学者でもあり、会計を担当しています。ベアトリスは、マーケティングや外国との取引と担当し、ベネッタは、イタリア  国内の渉外および農園とワイン貯蔵室のガイドツアーを担当しています。リサとウーゴは、今でも農園の作業に従事  しています。リサは、プロ向けのイタリアワインと地中海料理のセミナーも受け持っています。 土地と気候  カペッツァーナエステートは、モンタルバーノ山のふもとカルミグナーノ北境界線あたり、アペンニーノ山脈にも直線距離で  10km程度のところに位 置しています。このあたりは、山脈から吹き付ける北風をうける特有の気候で、夏は日中と  夜の寒暖の差が激しいところです。これがぶどうの早熟をうながし、ワイン用のぶどう栽培には最適条件なのです。また  モンタルバーノ山が海風と嵐をさえぎってくれます土地はもともと石灰岩があったところで、粘土質です。「硬い石のような  トスカーナワイン園」と本にも記されています。その著者は、この土地のワインを神のようなワインと賞賛しました。しかし、  新しいワイン園を作ろうとすると、何千もの石を取り除かなければならず、石があまりに大きくて爆薬を使うこともあります。  このように扱いにくい土地で、生産量 も限られていますが、この土地こそ品質のよいワインを作る最適な条件となっています。 Bonacossi Olive Oil  エキストラバージンオリーブオイルは、油の中でもヘルシーだと考えられています。  実際に最近の調査でオリーブオイルでも、コレステロールを減らす働きをもつ不飽和脂肪酸を含んでいることが実証され  ています。昔の地中海料理のレシピをもとにした、新しいヘルシーダイエット法でも、このエキストラバージンリーブオイルが  ベースになっています。このダイエット法では、シンプルな調理で、サラダにはオリーブオイルのドレッシングを使い、適量の  ワインを飲むことをすすめています。昔の食生活を見なおして取り入れることで、生活の質を向上し、長生きできるという  のです。 北トスカーナのカペッツァーナエステートでは、数世紀にわたりエキストラ バージンオリーブオイルを製造してきました。   紀元前840年の契約書には、すでにカペッツァーナのワインとオリーブオイル についての記述がでてきます。つまり神聖  ローマ帝国時代には、ワイン畑とオ リーブ園を借りていたのです。しかしこのエステートでのオリーブ栽培はさら に古く、エ  トルリア文明や古代ローマ時代までさかのぼります。   オリーブの木は、ギリシャからマグナグラエキア地方(イタリア南部の古代ギリシャ植民都市群)へ伝えられました。そこから  イタリア半島を北上し、栽 培できる気候の限界、北トスカーナのアペンニーノ地方まで伝わりました。例外としてイタリア  北部の湖あたりにもオリーブの木はありますが、通常イタリ ア北部では、寒すぎて地中海の木は育ちません。   北トスカーナがオリーブ栽培 の限界になるのです。この地方のオリーブの木は、小さくて、幹は霜の傷でくぼんでいます。  30年にわたって霜の被害をうけ、木は小ぶりになったのです。 しかし木が小さいおかげで、果実を手摘みで収穫できます。  また、他の地方と気候が異なるため、北トスカーナのオリーブオイルは、際立って特徴のある味わいを持っています。   資料保管所にある貴重なルネサンス時代の資料によると、1300年頃にはすでにフィレンツェ近郊産のオリーブオイルは  評判で、トスカーナとロンドンとブリュージュで、他地方産のオリーブオイルよりも高値がついていました。 この地方のオリーブの  木から収穫できる量は、南の温暖な地方に比べて、10 分の1ほどしかありません。しかし、脂肪分が少なく、フルーティで  香りがよく、味も安定してバランスがいいのです。 カペッツァーナでは、エキストラバージンオリーブオイルを昔から製造しています  が近年、製造技術を改善し、さらにフルーティで酸味の少なく洗練された味わいのオリーブオイルが作れるようになりました。  エキストラバージンオリーブオイルの酸度は、1%以下でなければいけませんがカペッツァーナのものはまれに0.2%とさらに低い  値を示すこともあります。このことは酸化しにくい良質なオイルであることを示しています。まず昔ながらの製法を用い石臼で  オリーブをつぶし、オイルを抽出する際に遠心分離機を使うようになりました。以前は圧搾していましたが、遠心分離機の方  が汚染源となる繊維隔膜を取り除け、やさしくオイルを抽出し、非常に良質のオリーブオイルを製造できます。  さらに最新の機械を導入して、収穫から24時間以内でオイルに加工できるようになり、果実をストックする必要がなくなりました。  このおかげで、オリーブの果実が完全に熟してから、収穫できるようになったのです。   カペッツァーナエステートの、最高級のエキストラバージンオリーブオイルはこのようにして作られています。  素晴らしい風味をぜひご賞味下さい。 ※ 注意ーーこの文章はイタリアのHPをメランジェで翻訳したものです。英語の原文にご興味があるかたは   メランジェのHPよりリンクしておりますのでぜひご覧下さい。  ━━━━━━━━━━━━━━     Ж●Ж  速  報 Ж●Ж  ━━━━━━━━━━━━━━   ◆インド・ダージリンよりいろいろなお茶が入荷しました◆       新入荷のダージリン・セカンドフラッシュを2茶園ご紹介させていただきます。   --------------------------------------------------------------------------------  MQ071    DARJEELING SECおND FLUSH/'05 GOOMTEE ESTATE DJ71 SFTGFOP1                                     この6月の始めに、ダージリンのグムテ茶園で摘まれたお茶です。           しっかりしたボディで大変香りの良い夏のお茶で味のバランスがよく           昨年高評いただいたDJ71、DJ73をしのぐ良いできのお茶です。           これは、グームテ茶園のマネージャーの一押しのお茶です。                                      50g ¥1522                                    100g ¥2940   --------------------------------------------------------------------------------  MQ072    DARJEELING SECOND FLUSH/'05 MUSCATEL DJ23 VALLY ESTATE FTGFOP1                  この3月終わりにグムテのオーガニック茶園で作られた紅茶です。春の新芽が            たっぷりと使われ、特に大変香りのよいしっかりとしたお茶です。今年一番香り、            味のバランスがとれた マハルシ マネージャー 一押しのお茶です。                                      50g ¥1627                                    100g ¥3150     ********************************************************       大変おいしい お知らせ  *********************************************************      昨年よりGoomtee茶園のオーガニック茶園であるマスカテル・バレーの茶葉で香りの良い   ウーロン茶 『 AMRIT 』  アムリット(命の水)という名前で生産を始めました。   今年は、たった5Kgだけの販売です。いま入荷しましたがまだパッキング中です。お楽しみ   下さい。    ********************************************************           お知らせ   *********************************************************     この5月15日ティールーム(喫茶コーナー)のみクローズさせていただきました。     皆様には永い間ご愛用いただきありがとうございました。ここでお茶を楽しんでくださった方には     大変ご不便をおかけする事になりお客さまからのご要望でなかでお茶が飲めるようになりませんか、     とのご要望でセルフでお茶を飲んでいただけるようにさせていただきました。ケーキスコーンは、     召し上がっていただけませんが全てのお茶を飲んでいただけるようコーナーを設置いたしました。     新茶の季節でいろいろ入荷しておりますので気軽にご利用下さい。全て420円で飲んでいただけます。     お菓子と一緒でないのでメランジェのケーキスコーンファのかたには石狩を受けておりますが、     お茶は以前より気軽に楽しんでいただく価格になりましたのでぜひお近くにお越しのときは     試飲のように、またお茶のお話などをしにお立ち寄り下さい。     その他の小売などは今までどうり営業いたします。喫茶を楽しみにしていただいた方には大変     申し訳ありません、今後のメランジェの飛躍のステップのひとつとご理解いただけますよう宜しく     お願い申しあげます。                                                メランジェ店主   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━       Ж●Ж  メランジェ  Cha Cha Cha サロン  Ж●Ж   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━   ※ 後4名様お席があります。まだお申し込みでない方はお早めにお申し込み下さい。            これからのお茶の動向             『 茶の世界史 』  著者  角山 栄 先生 をお迎えして          日時 : 6月25日 (土) 15:00 〜17:00             場所 :  ラ・メランジェ          会費 :  4200円(紅茶とケーキ付)          18:00 より 河原町御池  アイリシュ レストラン 『タラ オブザ ヒル』にて          希望者のみ 懇親会 (会費別途予算400円前後必要 詳しくはご連絡下さい。)      先着 15名様 限定とさせていただきます。       お申し込みは、メール又はFax、Telにて受け付けさせていただきます。    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━             Ж●Ж   Information   Ж●Ж   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━       最後までお読みいただいてありがとうございます。 梅雨で雨が多い季節になりますが健康に気をつけて  元気にお過ごしくださいね!  ◆次回の Informationは。。。◆ ***************************************************************************  7月ベトナムの蓮茶に行きますのでそれについてご報告をさせていただきたいと思っています。  期待して於いてくださいね! ∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬                   Le Theier                 by La melangee                Ж●Ж●Ж http://www.melangee.com Ж●Ж●Ж             … ご購読ありがとうございました …         発行:ラ・メランジェ         〒603-8053京都市北区上賀茂岩ヶ垣内町1 セレス北山1F         TEL 075-701-0982  FAX 075-701-5520         URL: http://www.melangee.com/         E-mail: info@melangee.com  ◆ メールマガジンの退会・解除はこちら↓ by melma ! ◆             http://www.melma.com/taikai/ ∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬・∬