Cha Cha Cha サロン開催状況

Cha Cha Cha サロンは、毎回講師の先生をお招きして、さまざまなテーマについて講師のお話を聞き、また講師と受講者でディスカッションする会です。

毎回有名かつ多彩な講師をお招きし、普段ではお聞きできないようなさまざまな専門的なお話をお聞きしてきました。

過去開催されたCha Cha Chaサロンの状況をお知らせします。




第十一回
(2006年9月30日)
 角山栄先生、谷本陽蔵先生
第十一回目は、堺にお住まいの2人の講師、角山栄先生と谷本陽蔵先生お二人をお招きして各先生のお話とお二人による対談式のお話をしていただきました。会場を和菓子処「ほうせん」(京都市左京区下鴨西高木町25)へ移しての開催となり、大変公表でした。堺とお茶のかかわりにお二人の先生方の熱い対談は、参加者にとっても大変勉強になりました。

略 歴
上記各先生の略歴を参照してください。

第十二回
(2006年10月7日)
 山西貞先生
第十二回目は、舞台を東京代々木の茶芸館「如意庭」(2007年12月閉店)に移して、御茶ノ水女子大学名誉教授の山西貞先生に「烏龍茶と紅茶の香気成分」についてお話をお伺いしました。

普段京都までこられない方々に多くご参加いただき、Cha Cha Chaサロンの魅力を体験していただけたと思います。

また、ご高齢の山西先生のお話は、非常に力強く、そして学術的でありながらわかりやすくお聞きすることができました。普段先生のお話をなかなか聞く機会がなく、ぜひとも茶を科学で解き明かすとどんなことになるか、興味をもっていたので、大変勉強になりました。

略 歴
山西貞先生
お茶の水女子大学名誉教授 農学博士。著書に『お茶の科学』、『食品学実験』などがあります。

第十三回
(2006年11月4日)
 滝口明子先生
第十三回目は、再び滝口明子先生にご登場いただきました。

先生の著書にもある「英国紅茶論争」というテーマで、英国でお茶について、いろいろ論争されてきたお話を、著者自身に書かれた本の内容に沿って、いろいろ解説していただきました。

特に今回は英国でのお茶の歴史や、どのようにそれらが著作などに書かれてきたかなど、なかなか聞ける機会がないお話となりました。

略 歴
滝口明子(たきぐちあきこ)先生
東京大学教養学科卒業後、同大学大学院総合文化研究科博士課程中退。熊本大学文学部助教授を経て,千葉大学・東京外国語大学大学等講師。現在大東文化大学国際関係学部助教授。専攻は英語英文学・比較文化・文化史。

著書に『英国紅茶論争』,訳書に『茶の博物誌』,共著に『世界史を読む事典』,『東洋の茶−茶道学大系7』,『イギリス文化事典』,『食で読むイギリス小説』などがある。2004年刊『茶の文化史---英国初期文献集』全5巻の編集・解説を担当。
第十四、十五、十六回
(2006年12〜2月)
 松下 智先生
『アッサム紅茶文化史』の著者、松下先生をお招きし、3回シリーズで「茶と民族の話」のお話をしていただきました。

2006年12月16日開催の第十四回目は、「お茶と漢族」がテーマ
2007年01月20日開催の第十五回目は、「お茶を造る民族」がテーマ
2007年02月17日開催の第十六回目は、「お茶を飲む民族」がテーマ

お茶と深いかかわりのある瑶族などのお話を中心に、先生の過去行ってきたフィールドワークに基づく深いお話がお聞きできて、大変勉強になりました。

略 歴
松下 智先生
1930年 長野県に生まれる。愛知学芸大学卒業、愛知県内高校教諭。1970年 茶の文化振興のために、(社)豊茗会設立。現会長。その後、愛知大学教授、現在非常勤講師。

▽論文など
『日本の茶』(風媒社)
『日本茶の伝来-ティーロードを探る-』(淡交社)
『中国の茶--その種類と特性-』 (河原書店)
『茶の民族誌-製茶文化の源流-』(雄山閣出版)
『アッサム紅茶文化史』(雄山閣出版)

第十七回
(2007年3月24日、25日)
 角山榮先生、小川後楽先生
第十七回目のサロンは、場所を趣のある町屋の「ちおん舎」に移して、春の2日間をゆっくりと京都でお茶の文化を楽しんでいただただきました。

お招きしたのは、、普段ならこんなコラボはありえないと思われ、角山先生と小川先生。

角山先生には英国アフタヌーンティの道具立てや淹れ方と東洋との関係、小川先生には煎茶の道具立てと、中国の茶文化とのかかわりなど、広いテーマで話し合っていただきました。

当日角山先生のテンションがとても高いので、時間も延長して聞く人も熱心に耳を傾けました。

また、せっかくの京都での講習会に花をそえるため、町屋で菱岩の半月弁当を楽しんでいただきました。

さらに、25日は、そして名前だけよく知っているが意外といわれは知らない「松花堂弁当」の謎を追って八幡へ!
有名日本料理「吉兆」でお弁当を頂くとっても贅沢な2日間でした。

詳細は、おって掲載させていただきます。

略 歴
各先生がたの略歴は、上記をご覧ください。
第十八回
(2007年4月7日)
 左能典代さん
第十八回目のサロンは、ラ・メランジェを会場に、東京目黒にある岩茶房のオーナー、左能典代さんをお招きし、「武夷山の岩茶」というテーマで、お話をしていただきます。紅茶の故郷 福建省武夷山の発酵茶、岩茶のたいへん貴重なお話を聞かせいただきました。

略 歴
1944年静岡県生まれ。
立教大学文学部卒業。
出版社勤務の後、渡米。
帰国後、企画制作オフィスを設立。80年代初めより中国に惹かれ中国取材旅行を開始し、1988年より日中文化交流サロン「岩茶房」を主宰。
著書に『ハイデラパシャの魔法』(新潮新人賞受賞、新潮社),『 中国名茶館 』(高橋書店)、『 岩茶 』(文藝春秋)『 プラハの憂鬱素顔の東ヨーロッパ 』(講談社)など。

 

第十九回
(2007年6月23日)
 松井陽吉さん
第十八回目のサロンは、ラ・メランジェを会場に、第19回目は、『 烏龍茶の魅力 』の著者 松井陽吉さんをお招きし、「武夷山と烏龍茶発祥の秘密」というテーマで、お話をしていただきました。

略 歴
1949年大阪府生まれ。京都大学農学部食品工学科卒業。サントリー商品開発研究所課長。

烏竜茶の研究と品質向上への貢献が認められ、福建茶葉進出口公司より名誉茶師の称号を授与される。

著書 『烏龍茶の魅力』プレジデント社


第二十回
(2007年7月29日)
 坂田完三先生
第二十回目は、坂田完三先生をお招きし、「お茶の発酵と香気成分」というテーマで、お話をしていただきました。

先月の松井先生のサロンで、烏龍茶をその場で発酵させていくと香りが変わったのを実体験していただきましたが、坂田先生にはお茶の発酵の香りについて化学的にお教えいただき、大変参考になりました。

略 歴
 1943年8月6日  滋賀県生
 1966 京都大学農学部農芸化学科卒業
 1968 京都大学大学院農学研究科修士課程修了
 1970 京都大学大学院農学研究科博士課程中退
 1970 理化学研究所研究員
 1972 京都大学農学博士
 1977-1979 オーストラリア国立大学化学研究所研究員
 1981 静岡大学農学部助教授
 1987 静岡大学農学部教授
 1998 京都大学化学研究所教授
 2007 京都大学化学研究所退官

 平成18年度の茶学術顕彰を受賞