Ms Caron's Talking 2

■ Christmas Day Foods

■ Christmas Lunch(クリスマスランチ)

クリスマスの午後1時、家族全員がテーブルへ集まり、クリスマスランチが始まります。

クリスマスに七面 鳥を食べるようになったのは、アメリカで野生の七面鳥が発見されてからで、まだその習慣が始まって200年ほどしか経っていません。それまでのクリスマスでは、もっと奇妙なものを食べていました。どんなものかといえば、イノシシ、白鳥、骨をとったガチョウのいずれかに、骨をぬ いた雄鶏をつめ、その雄鶏の中にはキジがつめてあり、キジの中には、これまたウズラが!! そんなものを食べていたのです。

クリスマスランチの席では、みんなでクリスマスクラッカーを鳴らします。これは、ビクトリア女王のパン職人が発明したもので、中にはチョコレートボンボンや紙で作った王冠やおもちゃがはいっています。

今のイギリスのクリスマスランチメニューは… チキンスープ スモークサーモン 七面鳥(ブレッドソース、クランベリーソース)、パースニップ(セリ科の野菜)のロースト、芽キャベツ、ポテトのオーブン焼き セージと玉ねぎのソーセージ スティルトンチーズとポートワイン クリスマスプディング(ブランデーバター添え) ミンスパイとコーヒーそしてティータイムには、クリスマスケーキを食べます。

■ クリスマスプディング

クリスマスプディングは中世期、プラム粥またはプラムポタージュと呼ばれていて、牛肉やタンと子牛肉に、プルーン、レーズン、カランツ、スパイス、砂糖、サック酒(ワインのような飲み物)、レモンジュース、赤ワインを加え、煮込んで作っていました。それが1800年までには、徐々に肉を入れなくなり、牛脂を加えてドライフルーツだけで作られるようになっていきました。

プディングを作る時は、木のスプーンを使って、家族全員が交代で、願い事をしながらかき混ぜます。木のスプーンは、キリストのベッドを象徴するものです。

プディングの中には、指輪と銀のコインと指貫を忘れずに入れます。指輪は結婚できるように、コインはお金持ちになれるように、指貫は幸せな人生をおくれるようにと、願いがこめられています。でもくれぐれも飲みこまないように注意しなければなりません。プディングを製造、販売している会社では、万が一、のどに詰めて事故が起きたりたりしては大変ということで、今ではこの3つをプディングに入れていません。

プディングをサーブする時、ヒイラギの葉を上に添え、ブランデーをかけて火をつけます。

■ Mince Meat(ミンスミート)

もともと「ミンスミート」は、16世紀ごろ肉を長持ちさせる方法として、切り裂いたり細かく切った肉(またはタン)にスパイスと果 物を加えて作ったものでした。今では、肉の代わりに牛脂を使っています。

ミンスミートを使ってつくるミンスパイは、クリスマスパイと呼ばれています。パイの中に、ミンスミートとスパイスと果 物を混ぜたものが入っており、甘味と塩気や辛味が混ざりあった味わいで、非常に人気があります。昔のミンスパイは甘味が少なく、クリスマスランチの最初に食べていましが、今では甘味のほうが多くなり、食後のデザートとして食べるようになりました。

残念ながらミンスパイがあまり好きになれない方、クリスマスイブにはせめて、やって来るサンタのために用意しておきましょう!。

CARON COOPER / FOSSE FARM HOUSE



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